新型 巻き肩

巻き肩による首から肩の痛み、そして腕の痺れで来院される方が増えています。今までは女性に多い疾患でしたが、最近は男性でも増えている印象があります。そしてその症状が重度な方が多いのです。

重度とは、寝れない、ペインクリニックで神経ブロックしないと我慢できないなど、著しく日常生活が困難な状態で来院されています。

これらの皆さんは、一言で『巻き肩』と片付けてはいけない状態になっているのです。

その理由は、この新型巻き肩になっているということは様々な部位である変化が起きているからなのです。その変化は様々な機能障害が起こりやすい状態なのです。(合併しやすい状態)

巻き肩チェック

1肩がこる

2首がこる

3ストレートネックと言われたことがある

4腕を上げると違和感や痛みがある

5上向寝しにくい

6横向きやうつ伏せで寝たくなる

7腕や手にしびれがある

8猫背である

PCやスマホで顔が前に出ていること多い

10息が深く吸いにくい

上記10個中、2つ以上の⚪︎で注意

3つ以上で要注意

4つ以上で要治療

*そこでこの厄介な巻き肩の改善方法ですが、、

この「巻き肩」の改善において着目したいのが「小胸筋」です。

この小胸筋ですが、上のイラストをご覧ください。

肩甲骨の烏口突起から肋骨に付着しています。また大胸筋の深部にあるために接触しにくい筋肉でもあります。この肋骨から烏口突起というのがポイントになります。小胸筋は呼吸筋の一種でもあるため、肩甲骨が安定した場合は呼吸において重要な役割を担っております。結果、この筋肉が拘縮したり伸びにくくなると浅い呼吸や息苦しくなったりもします。また、四十肩や五十肩のように腕が上がらない、腕を上げると痛むなど症状が20、30代でも発症することも珍しくないのです。

この新型巻き肩を治すには、胸のストレッチは効果があまり期待できません。逆に腕の痺れが増すなどの弊害ができることもあります。

新型巻き肩の対処法

1 小胸筋・大胸筋などの筋肉の働き(伸びたり縮んだり)を改善させる。

2 肩甲骨を単独で動かせるように身体の使い方をトレーニングする。

2で重要なのは、猫背のように丸まった姿勢を正そうとした時に腰が反らずに胸を開くことができないと、今度は腰が痛くなったりして、また猫背になってしまうようなイタチごっこになってしまうのです。多くの人たちは、この胸を開こうとすると腰を反らしてしまいます。これは身体の連動が上手く働いておらずに、肩甲骨を単独で動かすことができていないのです。

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