ぎっくり腰の治療 重要な注意点
前回のブログでお伝えした通り
脊椎の影響は、身体に変化を与えます。
今回のケースは、腰の痛みが身体を歪ませる臨床例です。
この下の写真の方は、40代の男性です。(来院日に後方より撮影)
会社では、1日10時間以上座っていることが多く
慢性的な腰痛に悩まされていて、数日前にぎっくり腰になる。
過去にも歩けなくなるぐらいの「ぎっくり腰」を3回している。
上写真の赤丸をしているところに椎間板性の圧迫(変性)がある可能性あり
痛みを避けるように脊椎を防御的に傾かせています。
一見、身体が左に曲がっているので、この左への曲がりの伸ばすために
左側を伸ばして、背骨をまっすぐに伸ばしたくなる方がいらっしゃいます。
(特に施術者側には、評価方法を間違えることがあり得る)
しかし、それは絶対にしてはいけません。
この場合、痛みを避けるために赤丸の部分を開くように
自然に身体が歪んでいるのです。
上の写真が2日後の3回目の施術後の写真です。
身体がまっすぐに伸びているのがわかると思います。
施術では、右側の椎間を開き、左側に動揺した椎体を
元の位置に戻すようにしたのです。
圧迫がなくなったので、身体は、自然に歪まなくなりました。
脊椎では神経などの重要な組織が圧迫されると、今回のような防御姿勢を
とります。そのサインを見逃さずに正しく分析・評価できれば
ぎっくり腰の辛い痛みを最短で痛みのない状態に導けるのです。
来院日 2日後
*但し、急性の腰痛だからと言って、今回のようなケースばかりではありません。その時の状態によりアプローチは変わります。結局のところ問診・検査・分析・評価が重要なのです。
★ ぎっくり腰のセルフケア法 はこちらを参考にしてください。