ニューロカンファレンスに参加して(三叉神経痛講演)
先日、Eisaiさん主催の
『 三叉神経痛の診断と外科的治療 』
千葉徳洲会病院 脳脊髄外科
センター長 北原 功雄 先生
ニューロカンファレンスに参加させて頂きました。
今回は、寿町クリニック(府中市 院長:売野智之先生)の
非常勤カイロプラクターとして院長の売野先生の
計らいで参加させてもらいました。
脳外科医の先生たちに混じって、
三叉神経痛の原因や最新の手術方法について学び
特に手術方法などは動画を交えたとても興味深い内容でした。
三叉神経痛の原因の一つに、椎骨動脈が三叉神経を直接刺激をすることもあり
カイロプラクターとしても何かできることはないのか、
一人考察する時間にもなりました。
また、懇親会では
千葉徳洲会病院 脳脊髄外科 センター長 北原 功雄 先生
とお話する機会も頂き、頭痛外来に来院される
ストレートネック患者についての貴重なご意見も頂戴し、
カイロプラクティックのアプローチにも興味を持ってもらい
とても充実した時間となりました。
以下 北原先生のオフィシャルサイトからの抜粋です。
三叉神経痛と顔面痙攣はどちらも動脈が神経にぶつかって起こるケースが最も多く、顔面痙攣のほぼ100%、三叉神経痛の90%に上ります。それ以外の原因として、三叉神経痛では脳腫瘍が5%のほか、動静脈奇形、多発性硬化症なども考えられます。動脈が神経にぶつかる主な原因は、動脈硬化による血管の蛇行です。したがって、三叉神経痛、顔面痙攣の患者さんは、動脈硬化の起きやすい40~70代が非常に多いのです。逆に若い人の三叉神経痛は、脳腫瘍の頻度が40~50%に跳ね上がるので、必ずMRIを撮り脳の精密検査をする必要があります。
症状
症状についていえば、三叉神経痛では顔に瞬間的な痛みが走ります。ひどくなると、話す、食事をする、顔を洗う、歯磨き、化粧、ひげ剃りといった、顔を触る行為をするたびに激しい痛みが誘発され、日常生活も困難になってきます。口の中が痛むので、初めは歯痛と勘違いして歯科医院に行く人も多いようです。一方顔面痙攣は痛みが無く、顔の筋肉が不随意にピクピク動くのが特徴です。最初は、下まぶたから始まり、目の周り→口元→下あごに広がるというパターンで、全体がゆがんだような顔になってきます。「相手に不快感を与えているのではないか」という心理的な負担が大きく、営業職・接客職、目を使う職業の人は仕事上でも支障が出てきます。
椎骨動脈の圧迫についての参考文献:椎骨動脈による強烈な三叉神経痛