テレワークの弊害について 〜フィジカル対策①〜足のむくみ&だるさ

コロナウイルスの影響によりテレワークの方が増え、いつもと違う環境(ダイニングやソファーや床での作業など)でのデスクワークが増えたことにより肩こりや腰痛、そして身体のこわばりやむくみが今までとは違う形で、辛い症状を出しているようです。

そして、動くことが極端に減少しています。実際にテレワークを実施している患者さんから話を聞くと特に歩行時間が減っていることを皆さん感じているようです。

日頃、何気ない通勤時間でも、それなりに歩いたり、階段登ったり、電車の中で揺れに耐えて立っていたりなど、知らず知らずに身体は最低限動かしていたことを再認識されているようです。またジムに通われていた方が、ジムの閉鎖などにより運動機会を失っています。

結果、来院された患者さんの状態も、運動機会の消失から身体が固まり、少し動くと足や背中がツル方が多く、肩こりや腰痛、そして足のむくみや身体のこわばりに繋がっているのだと思います。

足がつる現象については、よく聞かれることが多いので、以下に少しまとめてみます。実は、医学的にも解明されていない部分も多いのですが、大きく分けて2つの可能性があると言われています。

一つは、「電解質異常」です。電解質とは、主にカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど血液中にあるミネラルイオンのこと。これらのミネラルは、筋肉や神経の動きを調整しているので、なんらかの原因でミネラルバランスが乱れると、筋肉の異常興奮(痙攣)が起こるのではないかと推測されています。汗をかいて脱水症状などでつるのはこのタイプです。

もう一つは、第二の心臓と言われている下腿筋の筋力低下です。

足の筋肉量が減少すると、下半身の血液の流れが低下し、ミネラルやビタミンなどの栄養分の補給もうまくいかなくなります。その結果、運動をしていなくても、筋肉疲労が蓄積しやすくなるのです。

また、運動時に筋肉を使うと、カルシウムやナトリウムなどのミネラルが急速に消費されます。そのまま運動を続けると、やがて筋肉疲労を起こし、足がつる可能性も高くなります。

まさしく、今のテレワークは、上記状態を作る温床になっています。一種のエコノミー症候群的な状態と言ってもいいかもしれません。そこにデスク環境が変わり、ソファーや床でパソコン作業を長時間することにより腰痛や辛い肩や首の凝りに繋がっているのです。

今回は、このテレワークの弊害について ~フィジカル対策①~

『簡単むくみ解消法』をご提案いたします。これは、座っていても横になっても簡単にできるのでテレワークの合間に1時間に一回行いましょう!

足首屈伸体操

①座位の場合は、座ったまま、背筋を伸ばして、片足の宙に浮かし、足首の曲げ伸ばし運動を行います。膝下をできるだけ伸ばした状態で行いましょう。

②上イラストにあるように、足首を青字のように深く曲げ、次にできるだけ遠くに伸ばします。

この時に指先だけ曲げるのでなく、足首を曲げ伸ばしするようにがんばってください。

③その時に膝裏からふくらはぎが伸びたり縮んだりするのを感じます。

④息を吐きながら手前に足首を曲げて、吐きながら伸ばしてください。この運動を左右交互に10回ずつ行いましょう!

*そして、水分はこまめに補給しましょう!うがいはしているのですが、水分補給されていないかもしれません。動くことが極端に減り、飲む量も減っている可能性があります。

*また、散歩のススメです。1日1時間は外を早歩きで散歩しましょう!特に1日のリズムを作る上でも朝の散歩を推奨いたします!

今後も、コロナウイルスの影響が心配される中、今できることをするしかありません。

次回は、テレワーク弊害~フィジカル対策②~

腰痛&肩こりを取り除くセルフ筋膜リリースをお伝えします!

また、様々な椅子や机に座ることが多くなるので、座り方の注意も合わせて行います!

木津直昭

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

フォローする


コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です