腕が痛みで上がらない『上腕二頭筋長頭腱炎』のメカニズム解説

腕が痛みで上がらない『上腕二頭筋長頭腱炎』のメカニズム解説

皆さん、腕が上がらないと五十肩と単純に思われる方が多いのですが、腕が上がらない症状は、五十肩だけではなく、他の障害も頭に入れておくべきです。以前取り上げたインピンジメント症候群についても同様の挙上制限が起きますが、今回は、最近多くの方が来院される『上腕二頭筋長頭腱炎』についてまとめてみます。

上腕二頭筋障害

.挙上制限があるため五十肩との鑑別で間違えやすい疾患であること。

.上腕二頭筋長頭は上腕骨(腕の骨)の結節間溝と横上腕靭帯からなるトンネル(腱鞘)内での摩擦ストレス(圧迫)による痛みや炎症がである。(腱の肥厚・炎症)

.主な症状は、肩関節の可動域は極端に現象し、痛みも強く挙上できなくなります。

.野球、テニス、バレー、水泳などオーバーハンドスポーツをされるアスリートに多くみられます。また、一般でも腕を曲げて使うなど二頭筋を過剰に使う方に発症しやすい。

上記が一般的な 『上腕二頭筋長頭腱炎』の解説になります。

以下は私独自の『上腕二頭筋長頭腱炎』メカニズム解説になります。

 この障害は、『上腕二頭筋長頭腱が通るトンネル内での炎症』であることは間違いないのですが、単にオーバーユースやオーバーハンドで腕を使うからとか、二頭筋を使うことが多いからではないと思っています。

そこには、隠れている発症メカニズムがあると思っています。あくまで自論ですが、上腕骨頭が前方に位置することで、上腕骨(腕の骨)の結節間溝と横上腕靭帯からなるトンネル(腱鞘)内でより強い摩擦ストレスが加わるのです。この場合、上腕骨頭の矯正が効果あります。痛くて上がらない腕が、瞬時に挙上できるケースがあります。(但し、この上腕二頭筋長頭腱や周りの滑液包が炎症している場合もあるので冷却の必要性も付け加えておきます。)

また、重要なのは、肩甲骨の位置です。最近多いのが肩が前に巻き込む、「巻き肩」の方が多く、この状態ですと、上腕骨頭の前方・上方へのズレが生じやすくなり、上記のような『上腕二頭筋長頭腱炎』が起きやすくなるのです。

検査法ですが、整形外科的テスト『スピードテスト』があります。座位で写真のように前方から手の掌を上にして挙上した手に抵抗を加えてください。片手で被検者の上腕二頭筋長頭を触診しながら行う。痛みで腕を降す、もしくは腕を抱えるなどの反応がでる可能性もあるので、軽い抵抗から初めて、無理してやらないようにしてください。

スピードテスト

本日も、腕が激痛で上がらないとカメラマンが来院されました。話をお聞きした内容や検査結果からも『上腕二頭筋長頭炎』だと思われます。施術後には痛みもなく腕を挙上できるようになりました。適切な処置をすることにより症状は早期に改善できる可能性はあります。

日頃のデスクワークの習慣で症状を悪化させ来院される方が増えています。カラダの使い方や、デスク環境なども重要です!肩が上がらないと感じたらご連絡ください。

KIZUカイロプラクティック 院長 木津直昭

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