テキストサム損傷
テキストサム損傷についてですが
2015年3月9日、ドコモさんが、自社の公式ツイッターで
注意喚起したのがきっかけで、ヤフーニュースでも取り上げられ、
メディア各社が動いたようです。
その後、取材依頼があり、ご質問にお答え致しました。
ただ、テレビなどは短い時間ですので詳細が伝わらない
可能性があるので、一度ここで整理いたします。
まず、「テキストサム損傷」という名称についてですが
正直、出処がわかりません。サムとは英語で親指ですし、、、
なぜ、この損傷をテキストサムと呼んでいるのかは不明です?
次にこの損傷はどこに何が起きているのかですが
下のドコモさんの写真を拝見いたしましたが、この写真自体は
そんなに大きな問題ではないと思われます。(後ほど理由は説明します)
そもそもこの指の第一関節と第二関節の間の骨は、下図のように
骨自体、真ん中が凹んだ骨なのです。
そして、そもそも小指に付着する筋肉の特徴があって
下のイラストのように、小指の内側には筋肉が指先にまで行っていますが
(このイラストでは示してないですが、内側は先の骨まで行っている)
外側は、矢印のように根っこまでしか届いていないのです。
詳しく言うと、小指には骨間筋が内側にはあるが、外側にはないのです。
他の指は内側外側の両側にあります。
結果、小指は内側に曲がりやすく、外側には曲がりにくいのです。
変な使い方を継続すれば、第一関節が内側に変形する可能性があるのです。
この第一関節が曲がった状態が変形であり、ドコモさんの写真は第一関節は
変形していないので、この状態の場合は、そんなに気にされなくて
いいと思います。ただ、その先の第一関節が内側に曲がってきて
曲げたり、捻ったりして痛みがある場合は、何かしらの
損傷がある可能性があるので
整形外科で診てもらうことをオススメいたします!
また、成長過程のお子さんは、特に注意が必要です!
どちらにしてもスマホと付き合う方法は、できる限り
「長い時間使わない」「片手で操作しない」
「悪い姿勢で操作しない」が基本です!