逆流性食道炎の原因って『ぽっこりお腹』?
数年前より、おへそより上のお腹ではなく、おへそより下の
下腹が出る、通称「ぽっこりお腹」な状態の方が
多数来院されています。
ぽっこリお腹と聞くと、一見可愛い感じですが
実は、あまりよろしくない状態と言えます。
なぜなら下腹が出るということは
胃が下垂してその他の内臓も
下垂している可能性があるからです。
その中でも最近気になる症状が
「逆流性食道炎」またの名を
胃食道逆流症(Gastroesophageal Reflux Disease:GERD)
この障害ですが、もちろん、
逆流に伴う食道の発赤やびらん(ただれ)が存在する場合があるので
しっかり内科的な処置も必要です。
しかし、ぽっこりお腹な状態を治さないと
繰り返して発症する可能性があると推測しています。
*上記イラストはアステラス製薬さんサイトより抜粋
以下は、私の研究の結果ですが
上イラストのように下部食道括約筋が
しっかり活動し閉まることにより逆流が防げます。
しかし、胃下垂になれば、胃が下垂し
下部食道括約筋(LES)がゆるむことが考えられるからです。
*上記イラストは東京慈恵会医科大学 外科学講座サイトより抜粋
また、下垂した内臓を引っ張り上げようと
横隔膜が固まります。
これも下部食道括約筋が活動できない状態にしている
可能性があるのではないかと考えています。
ぽっこりお腹に効果的なセルフストレッチを紹介いたします。
現在、症状がなく、ぽっこりお腹が気になり
逆流性食道炎を繰り返す方は是非お試しください。
両手を肩幅より少し広めにして肩甲骨を下げるようにして
上体をあげていきます。その時にお腹の上の方(横隔膜あたり)
を徐々に伸ばすようにゆっくり反らしていきます。
この時に背筋を使って腰を反らさないように注意する!
*注意:このエクササイズで腰や胃が痛むなど、
違和感や痛み、また他の症状が気になる方は
すぐにエクササイズを中止し、専門医に相談してください。