スマホで口を開けにくい、アゴが痛むって!本当?
最近、スマホのやりすぎで様々な障害で来院される人が
増えていますが、気になる症状がアゴの障害です。
口を開けると痛む、口が大きく開けられない
一般的には顎関節症という障害ですが
実は、この障害、頚椎との関連性が大きいのです。
この状態が、上部交差症候群の時に起こっています。
今回は、その中で重要な頚部屈筋群の深層筋の弱化についてお話しいたします。(Clin . Sports Med . 22:639–667. 2003.)
皆様は体幹のインナーマッスルについては、
巷でよく聞かれたことが多いと思います。
そのインナーマッスルは、実は首にも存在します。
それが頚部屈曲深層筋である頭長筋と頚長筋です。
頭長筋 頸長筋
(上イラストhttp://www.musculature.bizより抜粋)
これらは共に頚部のインナーマッスルであり、
頭部を前屈する動作や顎を引く動作で、これら筋肉は緊張します。
この筋肉群が正常に機能していると
後頭部が緊張せず、首の後ろ側がタテ方向に伸びる
感覚があります。
逆にこららの筋肉が正しく機能していないと
後頭部やアゴ付近が緊張します。
その緊張が慢性的になるとアゴの痛みや
開口できないなどの障害に繋がる可能性があるのです。
(慢性頭痛に繋がる可能性もあります)
その原因が、深層筋の弱化であり、同時に
「胸鎖乳突筋」「後頭下筋群」の過剰な緊張なのです。
この状態が口が開きにくい、アゴの痛みの原因になっているのです。
スマホを下を見て、1日1時間以上、操作閲覧していると
この上部交差症候群の状態になる可能性があります。
持ち方を気をつけ目線の高さでスマホを操作しましょう!
すでに、口が開きにくなどの症状がある方は早めにご相談ください!
次回は、上部交差症候群のリセット法と
ストレートネックとの関連性についてご説明いたします。