股関節・ひざ連動症候群(下肢リンク症候群)
前回お伝えした、肘関節や手首関節への筋肉や関節の負担に繋がっている障害「ひじ・かた連動症候群」ですが、かなりの反響がありました。やはり、パソコンやスマホで酷使している方が多いので当たり前の現象かもしれません。今回は、前回予告した通り「股関節・ひざ連動症候群」について解説いたします。最近、画像診断したけど問題ないと言われるが、股関節から膝そして足首・足裏への痛みや違和感で来院される方が増えています。これらの方は以下のような症状が多いのです。
◾️長時間座っていて立つときに足の付け根に違和感や痛みがある
◾️歩くと膝に違和感や痛みがある
◾️歩くと足首あたりに違和感や痛みがある
◾️早歩きしている時や運動している時はいいが、買い物などゆっくり歩くと股関節が痛む
◾️走るとはじめはいいが、途中から股関節や膝に痛みや違和感がある
これらの肘付近の障害は、一般的には
⭕️変形性膝関節症の前兆
⭕️変形性股関節症の前兆
⭕️ランナーズknee
と診断されたり、そう呼ばれたりしていますが・・・
この連動した動きを放置すれば、上記の障害に繋がります。しかし、これらの原因はレントゲンで変形と診断されたから仕方ない痛みと考えるのは早計であります。もちろんこの障害が進行すると変形性疾患に移行する可能性が高いのは事実だと思います。
では、今回の「股関節・ひざ連動症候群」についてですが下のイラストをご覧ください。
これは一例ですが、真ん中のイラスト「Knee-in&Toe-out」という連動障害です。股関節の内旋に伴い、膝関節において下腿が外旋し、距骨下関節の回内が起き、足底アーチが降下します。また、その逆の下からの歪みが上に連動する障害の方が多いかもしれません。この下肢の連動は、ランナー障害で顕著に現れます。それは、この繋がりで地面を蹴って走るわけですから、当然余計にねじれてくることになり、結果膝の痛いや股関節の違和感、腰部の痛みにも波及する場合もあるのです。もちろん、足首の痛みやアキレス腱炎などの原因になることも考えられます。
但し、この連動を正しいねじれに導いてあげれば、下からの動きが改善して、膝や股関節の痛みや違和感が治ることも十分考えられます。しかし、足底アーチが落ちているからと言って、ソールを入れたり、シューズを変えたりして、足底アーチだけの改善では、上への連動が揃うとは言い難いと思っております。長年、使ってきた地面からの連動が、反対回りに逆回転するには、その使ってきた関節の動きや筋肉・筋膜の癒着など様々な障壁を乗り越える必要があるからです。
もし、レントゲンでは、異常ないと診断されたけど膝や股関節に痛みや違和感がある方は疑ってみてもいいかもしれません。レントゲンで変形があると言われた方でも痛みや違和感がある方は一度ご連絡頂ければと思います。
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膝や股関節の変形で悩んでいる方へ 膝や股関節に関するサイト『内股歩行研究センター」