むくみの原因〜反張膝(過伸展膝)の女性が多い!
反張膝とは、膝が反りかえり、膝のお皿が
中に入り込むような状態です。
特に痛みがない場合も多く、女性に多い疾患です。
歩いていると、時々膝が反りかえる感覚があります。
最近、この反張膝が非常に多いことにびっくりいたします。
症状としては、膝の痛みや違和感はもちろんですが
特に注視したいのは、下肢のむくみです。
この反張膝によるむくみのメカニズムは
膝裏の血管が滞るために起こっていると思われます。
その理由は、そもそも後天的に反張膝になる原因が
地面を蹴って正しく歩けていないから膝関節の屈筋群が
使われなくなるからです。(筋収縮・伸張が起こらない)
その代表的な筋群では、腓腹筋、ひらめ筋、膝窩筋です。
特に注視したいのは、ヒラメ筋腱弓部です。
下図にあるように、膝窩筋とヒラメ筋によってできた
通り道を膝窩動脈・静脈が通ります。
結果、このヒラメ筋腱弓部位においての
動静脈の圧迫などの可能性があるのです。
この膝窩筋やヒラメ筋のリリースは、むくみの改善に繋がります。
施術後(歩行時の違和感なくなる)
また、反張膝は治らないと思われている方が多いのですが
後天性のものであれば、これらの筋群のリリースにより
改善するケースも少なくありません。
結果、夜になるとむずむずして、足を高く上げなくてはいられない人や
仕事をしていると足がだるくて仕方ない人や
歩いてもむくみが取れない人などこの施術により改善する
ケースが多いのです。
今後、この「反張膝」とむくみの関連性をさらに研究したいと思います。