症例報告:小学生の内股歩行の治療
症例報告:小学生の内股歩行
最近、小学生の内股歩行の患者が多く来院されます。
この子供たちは、足が内股(足首内旋)になって歩行するため
転びやすくなったり、足がびっこになったり
反り腰や下腹が出るぽっこりお腹などの状態に陥っています。
原因として考えられるのは
赤ちゃん時代にハイハイをあまりしていない
幼少時代にあまり外で遊んでいない
自宅で座ってゲームなどをすることが多い
床に座ることが多い
ぺちゃんこ座りなどの足を崩した座り方を好む・・・
上記のような日常習慣が原因として考えられます。
結果、起こる身体への変化として、全てに共通するのが
骨盤の後傾と足底アーチの落下です。
今回のケースは9歳の男の子です。
下の2枚の写真が、治療前の歩行相です。
足首が内旋して、内股で歩くのがわかります。
動画でないので、わかりにくいですが、ふらふら歩いていました。
次に3回治療した後の4週間後の歩行相です。
明らかに内股も治り、足首の内旋も収まっています。
また、ふらふら歩いていた弱さがなくなって
しっかり歩いている印象です。
この小学生が治療されていたのは、足首の内旋ばかりにとらわれ
整形外科や接骨院などで
その患部(足首)の治療をしていたようです。
当院で治療したのは、骨盤の後傾を矯正し、
その周りの体幹を強化することと、足底アーチの矯正です。
そして「歩き方のトレーニング」を行いました。
4週間後には、だいぶ治り、本人もご両親も大変喜んでくれました。
ご両親は、とても熱心に僕の提案したエクササイズなどを
子供に指導してくれました。
おかげさまで早期に回復方向に向かったと思われます。
姿勢は家族で治していくもの、親が姿勢が悪ければ
子供は真似します。親自身がまず姿勢を整え、子供に見本を示し
躾していくことが望まれます。
この10歳の小学生は、姿勢が悪く下の写真のように
骨盤を後傾させて座ることが多かったようです。
皆さんもよく見かけると思いますが
ゲームを床でしている姿勢です。
このような姿勢ですと骨盤が後傾します。
首もストレートネックになってしまいます。
少し注意するだけで、子供は治すことができます。
ただ継続が難しいので
よく子供達を観察してみてください!
コメント
[…] 「小学生の内股歩行の治療」についての報告です。 […]