なぜ、猫背や反り腰になってしまうのか?
それは、「その姿勢が楽だから」猫背や反り腰を選びます。
下のイラストは姿勢による椎間板への圧の変化です。
Nachemson,A. L.: The lumber spine an orthopae-dic challenge,Spine,1(1), 59-71(1976).
立っている時を100とすると上向きで寝る時は、25であり
座って前屈みになっていると、なんと立っている時の
約2倍(185)の圧がかかっているのです。
寝ている時は、圧が少ないのは理解できると思います。
ただ、電車の中でも立位の方が辛いから、座りたくなる訳で
座っている方が楽であると思っている方が多いはずです。
これが、猫背や反り腰になる理由です。
猫背や反り腰は、
筋肉にアレコレ指令しないで済むから
脳が楽と感じているのです。
その反面、猫背や反り腰は
身体はどこかの組織に載せます。
組織とは、筋肉や関節やら、靭帯の張りやら、内臓やら、椎間板やらです。
という事は、脳は楽だが、組織には負担をかけている訳です。
結果、その時は大丈夫であっても、徐々に負担が蓄積され
あるボーダーラインを超えた時に痛みや不調として現れるのです。
猫背の時は、こんな感じですよね!(下イラスト)
この時は、お腹側の椎間板や内臓に載せています。
背骨の靭帯の張りにも頼っているかもしれません。
この猫背は男性に多い姿勢です。
女性に多い反り腰は、こんな感じでしょう。(下イラスト)
この時は、腰部から背中の筋群に緊張が増し
腰の椎館関節という関節に負担をかけています。
結果、お腹側が弛み、内臓が下垂しやすくなり、
下腹が出てきたりします。
下写真は、猫背と反り腰の時の椎間板への圧です。
正常の背骨のカーブでは、前側が少し膨らんだ状態です。
猫背の場合は、前方がつぶれ
反り腰の場合は、後方がつぶれ、関節に負担をかけます。
では、どうすれば猫背や反り腰を治すことができるのでしょうか?
シンプルに言えば、上の「正常のカーブ」にすれば良いだけです。
それでは
「猫背・反り腰リセット法」をご紹介いたします。
まず、できるだけ平面の椅子に座り(丸い椅子みたいな)
①足をできるだけ開脚します。
②一度、腰から背中にかけて丸めてみます。
③今度は、逆に腰をおもっきり反らします。
④そして、ゆっくり、ゆっくり反らした腰を戻して行き
⑤上の写真のように、骨盤〜腰にかけて立った位置で止めます。
この時に、腰の筋肉に緊張がなく、下腹に力が
何気なく入った状態になっていればOKです!
この骨盤が立った状態が、辛かったり
痛かったりする場合は、骨盤周辺に筋肉の癒着や
拘縮(固まり)がある可能性があるので
無理せず、カイロプラクターにソウダンしましょう!