潜水艦と同じ素材!? ドイツが誇る「Sinn」の新作ダイバーズウォッチは41mmケースで男女を問わず魅了する

「Sinn SPEZIALUHREN （ジン スペツィアルウーレン＝ジン特殊時計会社）」という正式名称を持つ、ドイツ屈指のウォッチメーカー「Sinn（ジン）」。視認性や機能性を最優先したプロユースのリストウォッチを数多く手掛けるが、今回紹介する「U50.S.BS」（57万2000、税込み価格）は、プロフェッショナル・ダイバーが求める最高の信頼性と高い視認性を兼ね備えたモデルに仕上がっている。

50気圧防水とハイテクノロジーメカニズムを41mmケースに凝縮
　ブラックケースにブルーとブラックのグラデーションダイヤルが印象的な「U50.S.BS」は、世界限定500本が生産されるダイバーズウォッチ。最大のトピックは、ケース素材にドイツの潜水艦に使用される「Uボート・スチール」を採用していることで、極めて高い海水耐性と非磁性特性を実現している。
　船級協会DNVによって検査・認証された耐圧性は実に水深500m（＝50気圧）。しかも耐温度性や機能性も認証されているという堅牢さだ。
　もちろん、ジンが誇る“絶対に外れない”という特殊結合式の回転ベゼルも装備する。通常のはめ込み式ではなく、特殊技法でケースにセットされているため、不用意に衝撃を受けた際でも、意図しない回転で設定した時間が失われるのを防ぐという仕組みだ。
「いかなる潜水においても、時間という要素が生死を分ける。そのため、ダイバーズウォッチは、耐水性と信頼性に秀で、頑丈でなくてはならない」というジンらしさを感じさせてくれる。
　ケースのブラックカラーは、テギメント・テクノロジーにより硬化処理されたもの。窒素を使用した浸炭加工を施すことにより、鋼材の表面に炭素分子を拡散・浸透させ焼入れして硬化させる技術で、コーティング剤を用いないため、素材の持つ硬度をはるかに上回ることでキズつきを防いでくれる。

日本人の腕にもなじみやすい41mmケースが魅力的
　ジンコピーブランド時計のダイバーズはケースサイズ44mmがスタンダードだが、本モデルは現行では最小の41mmとなる。
　国内代理店を務めるホッタの広報担当・加藤氏によると、「特殊な素材、高い防水性や高い耐傷性など、本格的ダイバーズのハードスペックをコンパクトなケースに秘めたパッケージングは、男性のみならず女性にも選ばれています」とのこと。
　手の甲に触れぬよう4時位置に配されたリューズとあいまって、装着感はナチュラル。シンプルかつハイスペックな三針モデルとして、マリンスポーツシーンだけでなく、日常でも気負わず身につけておきたくなる一本だ。
●製品仕様
■「U50.S.BS」
・価格（消費税込）：57万2000円
・ムーブメント：SW300-1（自動巻／25石／28,800振動）
・機能：時・分・秒（センターセコンド）、デイト表示
・ケース素材：Uボート・スチール（PVD加工＋テギメント加工）
・ケースサイズ：直径41mm×厚さ11.15mm
・重量：74g（ベルトを除く）
・ベルト：シリコンストラップ（幅20mm）
・風防：両面無反射サファイアクリスタル
・ベゼル：特殊結合方式の逆回転防止ベゼル（テギメント加工）
・リューズ：ねじ込み式
・裏蓋：Uボート・スチール、ねじ込み式
・防水性能：50気圧防水
・負圧耐性
・世界限定500本
・船級・認証機関DNV（旧ゲルマニア・ロイド）検定済み

ハイテクセラミックウォッチ、ラドー「セントリックス」コレクションが一新
　　ラドーの新たな素材、革新的な生産技術、調和的な美を追求した研究が際立つシリーズが「マスター・オブ・マテリアル」である。2010年の発表以来、進化を止めず「シンプルさはエレガントさの本質」をラドー流に体現している。今回発表される新しい「セントリックス」コレクションは、外観の優美な風合いと優れた精度を両立している。

　　新たなセントリックスは緩やかに丸みを帯びた輪郭によりエレガントさを増し、軽やかな装着感である。ハイテクセラミックスはあらゆる服装でのコーディネートに合わせやすく、腕元にまとう瞬間には新鮮な感覚を体感できるだろう。

　　最新のセントリックスは軽量でスムーズ、耐久性があり、砂丘を想起させる曲線的でしなやかなフォルムとなっている。既存のモデル同様、サイズは豊富に展開されており、以前よりもわずかに大きめでより豊かな表情を感じることができる。幅の広いダイアルオープニングには両面反射防止コーティングが施されたサファイアクリスタルが端から端までセッティングされている。

　　展開されるサイズは直径30.5mmから39.5mmまでで、幅広いサイズの中からベストなサイズを選ぶことができる。サファイアクリスタルが新しくなり、従来モデルの特徴だったシャープなタッチに代わり、ソフトでスムーズな手触りとなっている。ケースとの一体感が高まり、これまで以上にダイアルがすっきりと見えるようになった。

　　サンレイ仕上げが施されたダイアルは滑らかで平らな表面を表すラッカーによって刻印されている。ダイアルはエレガントな仕上げのダーク、サンレイ仕上げの表面が特別魅力的に映るシルバーから選ぶことができる。

　　新しいセントレックスでは、以前のモデルよりもRADOのロゴが大きくなり、インデックスに宝石をあしらったモデルでは「Jubilé」の刻印が復活した。クラウンの錨のマークにはレーザーでのディテール処理が付け加えられ、これまでよりも見やすくなっている。ケースはこれまでのようなはっきりした円筒状ではなくなり、丸みを帯びてより上品で流れるようなデザインでケースバックに繋がっている。

　　ケースバックはレーザーエングレービング加工されたシリアル番号付きで、すべての自動巻きモデルにケースバックにもサファイアクリスタルがあしらわれている。ムーブメントには高品質の耐磁性ニヴァクロン™️製ヒゲゼンマイが搭載されている。SモデルとLモデルはそれぞれ約48時間および約80時間のパワーリザーブを持ち、高精度を実現可能だ。

　　追って発売予定のセントリックスのクォーツモデルには、独自の魅力的な最新機能が含まれている。例えば、電子的なテクノロジーによって突然の動きや衝撃を自動的に検出して反応し、必要な補正を行うので信頼性の高い時刻が保証されるといった機能だ。

　　これらのクォーツモデルは、温度や湿度の変化に影響を受けず、優れた精度を実現している。また、これまでのバックルに代わって、3つ折れのステンレススティール製バックルが採用され、安全性も高まった。

　　Contact info: ラドー / スウォッチ グループ ジャパン　 Tel.03-6254-7330