30肩、40肩、50肩?の原因と治療法

パソコンやスマホはできるけど・・・

肩が上がらない

洋服を着るときに痛む

痛みで寝返りできない

耳につかない、後ろに手が回せないなど

ひどくなると夜間痛がある

これらの症状は、ひと昔前までは、40から50代以降に限定された

障害として語られていましたが、

近年は、30代でも多く、稀に20代でも見かけるようになりました。

原因や障害を受けている部位は様々なのですが、

今回は、注意したい身体の使い方について解説したいと思います。

その肩の使い方が

30、40、50肩の原因の一つになっていると考えられます。

 

肩関節を構成するのは

肩甲骨(けんこうこつ)

上腕骨(じょうわんこつ)

鎖骨(さこつ)

脊柱(せきちゅう)

胸郭(きょうかく)

これらが関節や靭帯・筋肉で連結されたり、連動したりしています。

肩甲骨と上腕骨をつないでいる筋肉は、腱(けん)と呼ばれる束になって骨につながっており、腱が骨に付着している部分が腱板(けんばん)です。この腱板は、ローテーターカフとも言われ、インナーマッスルの束のようなものです。ここは使用頻度が少なくなったり、加齢にともない衰え、血流が低下します。すると、肩関節の動きが悪くなり、腱板が損傷や断裂を起こして炎症が発生するのです。

また、肩関節の動きを滑らかにするために関節包が存在します。この関節胞の中でも注意したいのが肩関節後方にある後方関節包という組織です。この関節包が炎症を起こしたり拘縮すると可動域が減少し、30、40、50肩の原因の一つになるのです。

そこで今回、取り上げるのは以下の肩の使い方です。

キーボードやマウス、最近ではスマホ操作でも見かけます。

sh018

 

sh03マウス症候群(横から)

この上腕骨が肩甲骨窩で前方へ移動した状態で固定されることです。

(上腕骨が前上方に動揺性が増した状態と言えます。)

この状態が恒常化されると様々な日常の身体の使い方で同じ現象が起きます。

例えば、カバンの持ち方などがその代表です。

これらの同じ方向への使い方で固定されることによって

後方関節包の癒着(拘縮)が起こっているのではないか考えております。

30肩で来院される女性に多いのが

以下の写真のようなの

カバン(ハンドバックやショルダーバック)の持ち方です。

赤字矢印のように上腕骨を前上方に出す持ち方です。

shobag-1

 

今回は、これらの癒着に対する初期の対処法で

効果的な簡単リリース法をご紹介いたします。

マイケルジャクソンのMoon Walkではないですが、、

題して「Wall Walk」です。壁歩きです。

やり方は簡単です。

sho-5

 

先ず、写真のように壁に向かって立ちます。

そのまま、痛みがなく無理のないところに手を置きます。

その状態で反対の手で写真のように腕の付け根の辺りに

下方に伸ばす方向で抑えます。この状態で、壁にかけた手の指で

壁を登るように歩いていきます。まさしく壁歩きです!

大切なのは、以下の2点

1、腕や肩で上げないこと、指で壁を這うように登る

2、肩に痛みが出ないでところまで上げていく(壁歩き)

壁を指で歩く時に、自分と壁との距離を詰める必要がありますので

同時に少しずつ前に進みながら行い、痛くないギリギリまで上げたら

そのあま、指を壁からスーーと這うように降ろします。

降ろす時にも、壁から自分は離れるように後退します。

この動作を10回ほど繰り返します。

お風呂上がりに肩をよく暖めた後に行うといいでしょう。

 

sho-5

 

無理せず、痛みが出ない範囲で、徐々に壁に記しをつけて

記録更新できるように行うとモチベーションも上がります。

また、癒着が激しい方などは、

カイロプラクティックの施術を同時に行うとより効果的です。

また、痛みが強い方は、一度整形外科にて検査することをお勧めいたします。

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